活版工の日常

内田印刷 業務日誌

 
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樹脂版で印圧を強く印刷した際の注意点

inatu011.jpg

樹脂版で絵柄を印圧を強くした際、実際の絵柄よりも若干太く印刷されます。
本来は、原稿(オリジナルデータ)に近づけるため、
紙に対して印圧を極力抑えて印刷するのですが、

樹脂版の硬度の調節、紙の選択、印刷の調節によって、綺麗な凹みが付き効果的な表現が出来ます。

今回はテスト印刷の際、同じ紙と絵柄で、通常の印圧、強く印圧 の2パターン
印刷してみました。

写真ではちょっと分かり難いかもしれませんが、参考にしてください。

inatu02.jpg
通常の印圧

紙の表面が非常にザラツキがありますので、カスレを抑える為、少し印圧を強めに調節していますが
凹凸が出るほど印圧は掛けていません。

inatu01.jpg
印圧 強

印圧を強くしますと、少しの凹みでもイラストが強調され
存在感のある表現が出来ると思います。

inatu04.jpg
通常の印圧

原稿に最も近い出かたをしています。
イニシャル部分に、データ上でカスレの表現が入っています

inatu03.jpg
印圧 強

印圧を強くした為、潰れは良くなりますが
イニシャルのカスレ表現、茎の細い線などが潰れかけています。

このように、印圧を強く掛けることによって非常に存在感のある表現が出来るのですが、
その代償に絵柄が潰れてしまう可能性も出てきます。

樹脂版の硬さ、紙との相性、インキの硬さ、印圧の掛け方、すべてのバランスをとれば
つぶれは最小限に抑えられます。

もうひとつ重要なのは、版下データです

ある程度太って印刷される事を少し意識して、データを作成していただけると
より印圧を強く掛けられ、効果的な表現が出来ると思います。
絵柄によっては、クラフト紙のような硬い紙を凹ますことが可能です。
(版下データ(原稿)の段階で、分かる範囲ですが、アドバイスさせていただきます。お気軽にご相談下さい)
(別料金ですが本機校正も可能です)

網点、写真などCMYKデータ、アニメなどのスクリーントーンなど、微細な網点は
凹みのある活版印刷では、テスト段階ではあまり良い結果が出ていません。


テストでは
タイポグラフィ、ロゴ、飾り罫、
イラストなどの線画
点や罫などは とても良い結果が出ています。

フォントも非常に効果的ですが、
フォントの種類にもよりますが、現段階では2ポイント程度が限界かと思います。

hikaku.jpg
(追録)

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Author:uchidainsatu
東京で、活版印刷所を営んでおります

 
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